Windows環境にXAMPP(ザンプ)を使って、MySQL(正確には、基本的な部分で互換性があるMariaDB)をインストールする方法について説明します。
MySQL Workbenchのインストール方法と、設定についても説明します。
背景として、何らかの理由によりWindows版MySQLのインストールを行った時に、途中の手順で失敗するケースが多々あるため、代替の手順を用意いたしました。
前置き
- この記事は、この記事は、オンライン講座「はじめてのSQL・データ分析入門 – データベースのデータをビジネスパーソンが現場で活用するためのSQL初心者向コース」と、Prolgus「SQL入門」コースのサポート記事です。
- MySQLと互換性がある、MariaDB(マリアディービー)がインストールされます。
- Windows10を利用しています。Windows8では、UIが一部ことなる場合があります。
- 企業から貸与されたパソコンを使用する場合、セキュリティソフトや、ソフトウェアイントール制御ソフトがインストールされている場合があります。この場合、XAMPP等の開発系のツールがインストールできない場合があります。手順を工夫して回避することは現実的ではありません。お手数ですが勤務先のシステム管理者にご相談ください。
- MySQLやMySQL Workbenchは 一般大衆向けのソフトウェアでは無いため、扱いが難しいと感じる部分もあるかもしれません。言い換えると、誰でも使いこなせるわけではないため、スキルとして市場価値が生まれます。
XAMPP(ザンプ)とは
- MySQL(MariaDB)を含む、ウェブアプリケーションの実行に必要なフリーソフトウェアをパッケージとしてまとめたものです。
- apachefriends.orgから提供されています。
- Windows環境にウェブアプリケーションの開発ツールをインストールするのは、何かと手間だったりするのですが、その労力を削減できます。
- 学習用途に使われることが多いです。
- 10年くらいの長い歴史があります。
すでにインストールしたMySQLのアンインストール
すでにWindows環境に、MySQLをインストールしている方は、混乱を避けるために、インストール済みのMySQLを削除しておくことをおすすめします
削除しない場合については、検証しておりません。
※ 補足: すでにMAMPPがインストールされている場合は、同時に起動しなければ問題はないようです。
XAMPPのインストール
XAMPPトップページ
XAMPPのトップページを開きます。
XAMPP
ダウンロード > 「Windows向け XAMPP」ボタンをクリックします。
インストールファイルがダウンロードされる
ブラウザの設定を変更していなければ、「ダウンロード」フォルダに、ダウンロードされます。
ネットワークの状況等などの要因により、ダウンロード完了までに1時間弱程度かかる場合もあります。
ダウンロードに失敗する場合は、時間を開けて、再度試します。
XAMPPのインストーラーの起動
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストーラーを起動します。
ユーザーアカウント制御ダイアログ
Windowsの設定によっては、ユーザーアカウント制御ダイアログが出ます。
「はい」をクリックしてインストールを進めます。
ユーザーアカウント制御(UAC)に関する警告ダイアログ
XAMPPは、UACの影響を受けるたため、C:¥Program Files (x86)にインストールしないでください。又は、UACを無効にしてくださいというような意味です。
UACをOFFにするのは、あまり好ましくないため、Cドライブ直下などにインストールします(後述)
OKボタンを押します。
セットアップダイアログが起動
NEXTボタンをクリックします。
インストールコンポーネントの選択
使わないコンポーネントのチェックは外しておくのがおすすめです。
ここでは、「MySQL」を選択して、それ以外はチェックを解除します。
ただし、チェックを解除できない項目については、そのままでOKです。
選択ができたら、Nextボタンをクリックします。
インストールフォルダを選択します。
特別な事情がなければ、デフォルト設定のC:¥xampp にインストールします。
Nextボタンをクリックします。
Bitnami for XAMPP
このMySQLの学習には直接関係しないため、チェックを外します(任意)。
Nextボタンをクリックします。
インストールを開始
Nextボタンをクリックすると、インストールが開始されます。
補足: XAMPPインストール時に、antivirus(ウィルス対策ソフト)関連の警告がでる。
「YES」を 押してインストールを行い、様子をみてください。
例えば、Windows10 + マカフィー の環境で、ダイアログが表示される報告があります。
インストールがうまく行かない場合は、ウィルス対策ソフトを停止させて、インストールを実施する必要がでてきます。
インストール中
しばらく時間が掛かります。
インストール完了
ネットワークの設定(表示される場合のみ)
標準でインストールされる、Apache(Webサーバ)について、通信が行えるように、Windows Defender ファイアウォールの設定を行います。
プライベートネットワークを選択して、アクセスを許可する をクリックします。
追記
ここでキャンセルしても、おそらく、MySQLだけ使う分には問題ないと考えられます(未検証)
インストール完了
このあと、XAMPPのコントロールパネルを起動するか聞かれているので、チェックを入れて、
Finishボタンを押します。
言語設定
使用言語を聞かれるので、英語(アメリカ国旗)を選択して、Nextボタンをクリックします。
コントロールパネルが表示される
コントロールパネルが表示されました。
MySQLの設定を行うために、Configボタンをクリックします。
設定ファイルである、my.iniを選択します。
my.ini設定
メモ帳が開くので、下の方へスクロールして UTF 8 Settingsの、collation_serverと、character_set_serverについて編集します。
#collation_server=utf8_unicode_ci #character_set_server=utf8
↓下記のように変更
collation_server=utf8_general_ci character_set_server=utf8
変更したら、ファイルを保存して、メモ帳を終了します。
MySQLを起動
Startボタンを押して、MySQLを起動します。
MySQLの通信を許可(表示される場合)
MySQLの起動完了
画像のように、MySQLのタイトルがグリーンになっていれば、MySQLが起動して使える状態です。
PID(s)の値は、環境により異なります。
補足として、MySQLを停止したい場合は、Stopボタンをクリックします。
補足1: XAMPPの起動時にエラーが出る場合。
xampp-control.iniへのアクセスが拒否されましたと表示される場合がありますが、学習には問題ない場合がありますので、OKボタンを押して進めてください。
Ecxeption EacccessViolationが発生して、XAMPPが起動できない場合、または、挙動がおかしい状態で起動した場合は、
一旦、XAMPPを終了してから、
XAMPPを、「管理者権限で実行」 を試してください。
XAMPPを起動するときに、XAMPPを 右クリック > 管理者として実行
「管理者権限で実行」 すると、ServiceにXマークが表示される場合がありますが、これはエラーの表示ではないため、学習には関係がありません。無視してください。
MySQL Workbench を単体でインストール
MySQL Workbenchのインストールがまだの方は、インストールを行います。
下準備
MySQL Workbenchを起動するには、下記をインストールする必要があります。
- Microsoft .NET Framework 4.5
- Visual Studio 2019 の Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ
Microsoft .NET Framework 4.5 のインストール
Microsoft .NET Framework 4.5 ページ から ファイルをダウンロード
インストーラーの指示に従ってインストールを行います
すでに、インストール済みの方は、このように表示されます。もしインストール済み表示がされない場合は、続行をしてインストールを行ってください。
Visual Studio 2019 の Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ のインストール
こちらのサイト「Visual Studio 2019 の Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」へ遷移して、ファイルをダウンロード。
x64・・・ 64bit環境の方
x86・・・ 32bit環境の方
補足: 32bit, 64bitの調べ方
お使いの環境が、32bit, 64bitわからない場合は、マイクロソフトのサイトやPC販売元のサイトなどを参照してください。
Windows7, 8の方「自分のパソコンが 32 ビット版か 64 ビット版かを確認したい」
Windows10の方「インストールされているWindows 10が32ビットか64ビットか確認する方法」
開く
インストール
MySQL Workbench ダウンロードページ
MySQL Workbench本体のインストーラーのダウンロード
– Download MySQL Workbench
にて、Windows版のMySQL Workbenchをダウンロードします
MySQL Workbenchのインストーラーを起動
ダウンロードしたMySQL Workbenchのインストーラーをダブルクリックで起動します。
ウィザードの流れにそってインストールを進める
MySQL Workbenchが起動
MySQL Workbenchが起動しました。
DBへの接続設定
プラスアイコンをクリック
接続設定 と テスト接続
図のように設定して、TestConnectionボタンをクリックします。
Conection Warningが出ます。
XAMPPでインストールされるMySQLは、MySQLと互換があるとされるMariaDBとう製品がインストールされます。
そのため、警告がでます。
基本的には、基礎的な部分の使用であれば、MySQLと同様に利用できますので、警告は無視します。
Continue Anywayボタンをクリックします。
テスト接続成功
このように表示されれば、MySQLへのテスト接続は成功です。
OKボタンを押します。
MySQLへ接続
OKボタンをクリックして、接続します。
警告は無視して、Continue Anywayボタンをクリックします。
このような画面が表示されればOKです。ServerStatusをクリックすると、MySQLの起動状態等を確認もできます。
再接続するには
設定したアイコンをダブルクリックします。
おわりに
UdemyでSQL入門講座を公開中
世界最大級のオンライン学習プラットフォームUdemy(ユーデミー)にて、SQL初心者向けのオンライン講座を公開中です。
ベストセラーコースにも選ばれたことがある人気のコースです。
ぜひ、ご利用ください。
「はじめてのSQL・データ分析入門 – データベースのデータをビジネスパーソンが現場で活用するためのSQL初心者向コース」
エクセル作業からのステップアップ!データベースのデータを取得し、効果的にレポーティングしたいビジネスパーソンにおすすめ。データベースを操作する言語SQLを短期間で身につけビジネスの現場で使うための実践型カリキュラム。MySQL使用。
動画で学ぶプログラミング入門
オンラインスクールProglus(プログラス)でプログラミングを学んで、創れる人になろう!
在宅学習応援!今なら複数の基礎コースが無料!!
今すぐ詳細を確認する